饅頭こわい お茶こわい

本好きのただの日記。こわいこわいで食べ放題。

漫画

手塚治虫が三度挑んだ「ファウスト」

手塚治虫は生涯で三度、ゲーテの戯曲「ファウスト」を漫画化している。 「ファウスト」 「百物語」 「ネオ・ファウスト」(未完) さて、私は「人生で大切なことは全て手塚漫画から教わった」と思っている類の人間でありますが、そういう輩は大概、手塚先生…

誰が何と言おうと正しいと信じる道を行く。正義の漫画6選

自分は保守的で小っさい人間だってことを知っているので、真っ直ぐ突き進む人には憧れる。 心底かっこいいと思う漫画を集めてみた。 結果、ほぼ別ジャンルからのセレクトに。 ちなみにヒーローモノとか、漢気あふれるとか、そういう格好良さではないです。 …

急な打ち切りで続きが気になってしょうがない漫画「度胸星」

先日「セクシーボイスアンドロボ」のエントリーの中で、「未完で終わらせるのがこんなに惜しいと思う作品は他にない」ってなことを書いたんだけど……あった。結構あった。 今日はその中でも特に続きが気になる終わり方をした漫画「度胸星」を紹介したい。 「…

間違いなく傑作になるはずだった未完の漫画「セクシーボイスアンドロボ」

2000年12月、IKKIの創刊号から連載され、13話(単行本は2巻まで)で休載。以来、続編を待ち続けてきた。 日テレでドラマ化された時はもしかしたら連載再開もあるかもと思ったが、ここまで待って描かれないとその望みは薄いようだ。 私が黒田硫黄を知ったのは…

よしながふみ「大奥」11巻まで読んで今後の展開を予想してみる

前回は、よしながふみ「大奥」の主要な人物と出来事について、史実との比較を長々と書いたが、 今回は大胆にも、今後(12巻以降)の展開予想をしてみようと思う。 ちなみに私は単行本派。連載誌は読んでない。 黒木良順と青海伊兵衛 青沼亡き後、この物語の…

よしながふみ「大奥」で描かれる事件は史実通りなのか?比較してみた

前回、「大奥」11巻までのあらすじを書いて、だいたい流れがつかめたので、これからようやく本当に書きたかったことを書く。つまりは前回のは前置きです。 私が知りたかったのは、この漫画に描かれている人物や事件のうち、どこまでが史実通りで、どこからが…

「大奥」が壮大すぎてよくわからなくなってきたので11巻までのあらすじをまとめてみた

よしながふみ「大奥」は江戸時代の大奥を舞台に、歴史上の人物がことごとく男女逆転した世界を描く壮大な歴史ドラマ。 なんだけど正直ね、壮大すぎてよくわからんてことがしょっちゅうある。登場人物が非常に多く、ストーリーは決して時系列を追って描かれる…

短編作家としての手塚治虫「悪右衛門」

さわりだけあらすじをー 摂津の国の嫌われ者 石川右衛門尉恒平は悪右衛門と呼ばれていた。板倉左大将より信太の森のキツネ一千匹をとれという命を受け、そのためなら問答無用で人も斬る残虐非道の荒くれもの。 ある日、悪右衛門に追われたキツネのリズは安倍…

「とめはねっ!」を読んで書道をやってみたくなった

書道を学ぶ人って今どのくらいいるんでしょうか。 青春書道漫画。現在12巻まで刊行。 「帯をギュッとね(柔道)」や「モンキーターン(競艇)」を描いた河合克敏のニッチな漫画第三弾。 井上雄彦が「スラムダンク」を連載するときは“バスケ漫画は当たらな…

よしながふみ「大奥」の史実と創作の境はどこ?

このエントリーは よしながふみ「大奥」のネタバレしてます。これから読む人は要注意。 これ書いてる時点で十巻まで刊行。ドラマ化も映画化もされたので言わずと知れたであろう男女逆転大奥。 このころの堺雅人の優しい微笑みはほんと違和感だらけだった。観…

こうの史代「ぼおるぺん古事記」がすごい

はじめてブログというものを書いてみます。 よろしくお願いします。 私、古事記がすきなんですが、こうの史代の漫画「ぼおるぺん古事記」が非常に面白かった。 古事記を読んだことのない人のために、簡単に。 「八岐大蛇」や「因幡の白兎」「海幸彦 山幸彦」…